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自分で乳酸菌が作れる!?米のとぎ汁乳酸菌の作り方と効果とは?

乳酸菌といえば、ヨーグルトや糠漬けなどの食品から摂取するのが一般的ですが、実は、乳酸菌を自分で手作りできてしまう方法もあります。米のとぎ汁を利用した方法ですが、その作り方・使い方と効果、そして注意点やデメリットなどを解説しています。

米のとぎ汁乳酸菌とは?どんなもの?

今や、乳酸菌は私たちの健康に欠かせない存在となっています。腸内環境の改善はもとより、免疫力のアップにも繋がると言われ、日常的に摂取することで健康維持に役立つと考えられています。

乳酸菌は、ヨーグルトやチーズを始め、糠漬けや味噌など、発酵食品に多く含まれていることでも知られており、決して特別なものではなくかなり身近に存在しているため、摂取すること自体は難しいことではありません。

しかし、日常的に摂取するとなれば常に乳酸菌の含まれる食品を買い置きしておかなければなりませんし、糠漬けなどの漬物であれば毎日糠床を掻きまわしたりする必要もあり、結構手間がかかってしまうのも事実です。料理好きな方であればむしろ歓迎すべきことでもあるかもしれませんが、忙しい現代人のスタイルに不向きだという見方もできるでしょう。

実は、そうした手間やコストをかけずに簡単に乳酸菌を作る方法もあります。それが、お米のとぎ汁を使った乳酸菌の作り方です。簡単に言えば、砂糖や塩を加えて発酵させることで乳酸菌を培養するのです。培養というと何だか難しそうな印象もありますが、家庭でも簡単にできるのが特徴です。

米のとぎ汁乳酸菌を作る際の材料は?

米のとぎ汁を使って乳酸菌を作るには、特別な材料というものもありません。用意するのは以下の4点です。

・お米(とぎ汁)

お米は、できるだけ無農薬や有機栽培のものがおすすめです。残留農薬というのは私たちの健康にも少なからず悪影響がありますし、何より元気な乳酸菌を作るためには農薬が含まれていない方が好ましい環境となります。市販されているお米よりは、通販などで販売されているような無農薬のものを使うか、地元で信頼できそうなお米屋さんもしくは農家さんから直接購入するのもおすすめです。
お米を用意したら、いつもお米を焚く前に行うようにお米をとぎ、1回目のとぎ汁もしくは2回目のとぎ汁をペットボトルへと移します。500ccのとぎ汁を用意したい場合はお米1カップを目安に、1リットルのとぎ汁を用意したい場合はお米2カップほどを目安にしましょう。

・砂糖

なぜ砂糖を入れるのかというと、糖分が乳酸菌のエサとなるからです。乳酸菌を培養するために必要なものなので、入れ忘れないようにしましょう。
砂糖は白砂糖ではなく、黒砂糖などを使用しましょう。同じ砂糖であっても、精製されている白砂糖では効果がありません。黒砂糖であれば精製されていないですし、天然由来の砂糖でもありますので、乳酸菌のエサとしてはうってつけです。また、人体への影響を考えた場合でも、ミネラル成分の豊富な黒砂糖の方が安心です。黒砂糖を粉末状にしたマスコバド糖を使用するのもいいでしょう。
黒砂糖を用意したら、米のとぎ汁500CCに対して15g程度の割合で投入します。

・塩

塩も砂糖と同じで、精製されていない天然由来のものを使用します。当然、味塩などはNGで、使用するのは粗塩となります。ちょっとこだわり派の方なら、国内産の天然塩もおすすめです。
塩は発酵に欠かせない材料となります。米のとぎ汁500CCに対して5g程度を目安に投入します。

・ペットボトル

米のとぎ汁と砂糖、そして塩を入れた液体を入れるために使用します。必ずしもペットボトルでなければならないというわけではありませんが、発酵の過程で膨張を伴うため、容器の破損というトラブルも十分にあり得ます。ペットボトルなら容器自体に柔軟性がありますので、膨張に伴う破損トラブルも防げます。

米のとぎ汁乳酸菌の作り方は?

米のとぎ汁に黒砂糖と塩を入れてしっかりと混ぜ、砂糖と塩を溶かします。乳酸菌の発酵のためには、ある程度温度管理という部分も大事なってきます。適正温度はおよそ25℃~30℃ほどが理想ですので、発酵を促すためにも夏場の方がおすすめです。間違っても冷蔵庫などへ入れてしまうことのないようにしましょう。冬場の場合は保温しなければならない手間もありますので、作り方に慣れてから挑戦するのがいいでしょう。

米のとぎ汁+砂糖+塩の混合液をペットボトルへ移したら、しっかりとキャップを締めます。発酵までにおよそ2~4日ほどかかりますが、その間にも底に溜まった米ぬかを撹拌したりする必要があります。

発酵の目安は、ペットボトルを振ってみると分かります。泡が発生し、液体にも粘り気が出てきます。また、発酵していれば容器も膨らんでくるので、見た目にも違いを感じられます。その状態になれば、キャップを緩めると「プシュッ!」といってガスが抜けます。炭酸飲料のキャップを緩めた時と同じイメージです。発酵したガスは甘酸っぱい香りがするので、その香りがすれば順調に発酵が進んでいる証拠です。

液体の色は、発酵が進むにつれてどんどん黄色っぽく変わっていきます。レモンのような色になれば、かなり発酵が進んだ証拠です。

作る際にはココに注意!

発酵が進んでくるということは、容器内の乳酸菌も増えていることになります。つまり、容器内ではエサが不足することもあるのです。米のとぎ汁に砂糖を入れ忘れたり、砂糖の量が少なかったりするとエサ不足で乳酸菌が死んでしまいますので、死んだ乳酸菌が腐敗して悪臭を放ちます。また、撹拌もせずに放置していても同様の現象が起こってしまいます。そうなったら、もう使い物にはなりませんので、速やかに破棄しましょう。

また、乳酸菌作りに使用する道具や容器はしっかりと洗いましょう。家庭で作るものですから、衛生管理も完璧とはいえません。カビ等が発生してしまうこともあるので、そんな場合も速やかに破棄する必要があります。家庭でできる手軽さゆえに、つい気も緩みがちになってしまいますが、カビ発生の有無を確認することや液体の撹拌といったことは怠らないようにしましょう。

さらに、発酵に伴って微量ながらアルコールも発生します。アルコールに対して過敏な方は、その点にも注意が必要になります。

手作り乳酸菌の使い方・活用法

手作りした乳酸菌は、実に様々な使い方があります。
活用法を調べてみると、料理に加えたり、手作り乳酸菌で豆乳ヨーグルトを作る方法もあるようですが、衛生面での不安があることや乳酸菌作りに失敗した例も多いことから、直接口にする方法以外の活用法をご紹介します。

・掃除や消臭に強い味方

排水口からの嫌なニオイや下駄箱、それにトイレなど臭いの気になる場所にシュッとスプレーすれば消臭効果が期待できます。
また、浴室の壁などに吹き掛けておけばカビ防止に効果的で、台所用洗剤に1:1の割合で混ぜれば、油汚れや食器の黒ずみなども取ることができます。

さらに、洗濯槽の掃除に利用している方もいるようです。洗濯機の最高の水位まで水を張ったら、そこに手作り乳酸菌を2リットルほど入れ、洗濯機をしばらく回しておきます。10分ほどしたら洗濯機を止め、そのまましばらく放置します。後はもう一度そのまま洗濯機を回した後にすすぎをして終了です。

・家庭菜園での活用

植物の活性化にも、手作り乳酸菌を活用できます。手作り乳酸菌を水で薄めて与えると、植物の成長が促進されるだけでなく、防虫効果も期待できます。

・美容効果

手作り乳酸菌を、化粧水やシャンプーとして活用することもできます。
精製水に手作り乳酸菌を加えれば化粧水として利用できますし、シャンプーやボディソープなどに加えれば乳酸菌シャンプーが出来上がります。肌に使用する場合は、合わない場合もあるので、テストしてみてから使用しましょう。

手作り乳酸菌のデメリットも理解しておきましょう

メリットばかりが目立つ手作り乳酸菌ですが、先にも述べたように衛生面でやや不安が残ります。特に、乳酸菌の培養に最適となる常温管理は、他の雑菌にとっても快適な環境となり得ます。衛生面で気を付けておかないと、雑菌が繁殖してしまうことにもなりかねませんので、その点にも配慮が必要です。

また、そもそも「米のとぎ汁乳酸菌」には本当に乳酸菌が含まれているのか? という疑問点もあると云われています。とぎ汁自体はでんぷん溶液ですので、真菌類やカビなどがとても生えやすいことでも知られていますし、実際にどれだけの菌が繁殖しているのか? ということも実証されておらず、もしかしたら乳酸菌よりも他の菌の方が大量に含まれている可能性すらゼロとは言えないのです。

火を通す料理に使うならまだしも、ヨーグルトに使用したりするのは衛生上のリスクが高いという意見も実際にありますし、様々な菌を含んだ溶液をスプレーで噴霧することで、それを吸い込んだ場合の健康リスクという点も指摘されています。

巷では人気が出てきている手作り乳酸菌ですが、それを丸ごと信じ切ってしまうのも好ましいことではありません。ここでは手作り乳酸菌の作り方や活用法についてご紹介しましたが、手作り乳酸菌自体の安全性を裏付けるものではないということはご承知おきください。

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