腸の健康に乳酸菌~大腸がん予防~

大腸がんって?

長さ約2mの大腸は、盲腸→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸という部位からなっています。
それら部位のなかで大腸がんの全体の7割近くがS状結腸と直腸にできるそうです。

どうしてそこにできやすいのか?

理由ははっきりとはわからないそうですが、それらの部位が肛門に近いため便が長くとどまることが関係しているのではないかと言われています。

大腸にできるいぼのことを大腸ポリープといいますが、大腸ポリープは【腫瘍】と【腫瘍以外】のものに分かれます。

『腫瘍』はさらに【良性の腺腫】と【悪性のがん】に分かれ、良性の腺腫も大きくなるとがんになる確率が高くなります。

ちなみに【腫瘍以外】のポリープは大腸がんになる心配はほとんどないそうです。

2015年のがん罹患数、死亡数予測

男女合わせて
罹患数:大腸、肺、胃、前立腺、乳房の順
死亡数:肺、大腸、胃、膵臓、肝臓の順

女性のみ
罹患数:乳房、大腸、肺、胃、子宮の順
死亡数:大腸、肺、胃、膵臓、乳房の順

男性のみ
罹患数:前立腺、胃、肺、大腸、肝臓の順
死亡数:肺、胃、大腸、肝臓の順

2014年の予測値と比べて罹患数では大腸、肺、前立腺がんが、死亡数では大腸がんが順位を上げています。

大腸がんの症状

早期の段階:粘膜より深いところまで広がってない
早期の大腸がんには自覚症状はほとんどありません。

粘膜を超えて広がるにつれて次のような症状が現れます。

【症状】

  • 血便
  • 下血(肛門からの出血)
  • 便が細い
  • 便が残る感じ
  • お腹が張る
  • 腹痛
  • 貧血
  • 体重減少
などが挙げられます。

大腸がんと生活習慣の関係

【大腸がん促進因子】

アルコール、赤身肉(ほぼ確実)
卵、脂肪、肥満、喫煙(可能性あり)

【大腸がん抑制因子】

野菜、運動(確定的)
食物繊維、カロテノイド(可能性あり)

乳酸菌と大腸がん予防

大阪府立成人病センターが中心となり、活きた乳酸菌を用いた大腸がん予防のための臨床試験が厚生労働省の研究として実施されました。

実施にあたり、大腸に腫瘍が複数あり、それらをすべて治療した患者398人を対象に、乳酸菌製剤(L.ガゼイ・シロタ株)を4年間服用するグループとまったく服用しないグループに分けて、2年ごとに大腸内視鏡検査を行い新たな腺腫の発生状況を調査しました。

【結果】
L.ガゼイ・シロタ株を服用した群では、服用していない群に比べて異型の強い腺腫の発生が有意に抑制されることがわかりました。

異型の強い腺腫はがんになりやすいので、これにより乳酸菌製剤は大腸がんになる確率を減少させる可能性が高いと考えられます。

L.ガゼイ・シロタ株が細胞の異型をどのようにおさえているのか、すべて明らかになったわけではありませんが、L.ガゼイ・シロタ株により腸内の発がん物質の吸着、免疫細胞の活性化や腸内の酪酸量の増加(酪酸には発がん促進物質の活性を無くしたり、がん細胞に細胞死を誘導する働きがあると言われています)によって大腸がんになる確率を抑制しているのではないかと考えられています。

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